CBI研究機構公開シンポジウム2026:
応用高校生向け公開セミナー
「未来の薬を作るのは、キミだ!」
2026年8月2日(日)13:00-17:00
東京科学大学大岡山キャンパス 蔵前会館ロイヤルブルーホール
CBI研究機構公開シンポジウム2026:
応用高校生向け公開セミナー
「未来の薬を作るのは、キミだ!」
2026年8月2日(日)13:00-17:00
東京科学大学大岡山キャンパス 蔵前会館ロイヤルブルーホール
日時:2026年8月2日(日)13:00-17:20
会場:東京科学大学 大岡山キャンパス 蔵前会館ロイヤルブルーホール
世話人:上村みどり(オーガナイザー:CBI研究機構 量子構造生命科学研究所)
実行委員:CBI研究機構運営会議メンバー(小長谷明彦、浜田省吾、坂田恒昭、片倉晋一、河合隆利、飯島洋、塩塚真理)
<開催の趣旨>
日本の科学の将来を支えるためには、優秀な研究者の育成が不可欠です。しかし現状では、理科ばなれや博士課程進学率の低調など、若い世代が研究者というキャリアに触れる機会が十分とは言えません。多くの高校生は、研究者がどのような経緯で進路を選び、どのような魅力を感じながら研究を続けているのかを知る機会がないまま進路選択を迎えている可能性があります。
この課題を踏まえ、CBI研究機構の月例会議の中から、高校生を対象に「研究者としての生き方」を伝える啓蒙活動を行うというアイデアが生まれました。当研究機構の機動力を活かして、専門性の高い研究者と高校生を直接つなぐ新しい取り組みを企画しました。
今回は「タンパク質立体構造の決定」をテーマとし、ナノテラスの山田先生、極低温電顕の前田先生、シミュレーションの森脇先生にご協力いただきました。各先生には、通常の学会発表とは異なる、高校生向けに工夫を凝らしたご講演をお願いし、快くご賛同いただきました。
また、高校生が理解しやすいよう、事前学習用の資料をご用意いただき参加者に配布しました。さらに、大阪大学で一年生向けにタンパク質構造を教えてこられた鈴木守先生に、ファシリテーター兼司会としてご参加いただき、高校生の視点に寄り添った進行を行っていただきました。
以上のように、本企画は研究者の専門性と高校生の学びをつなぐ新しい試みとして実施されました。
<プログラム>
■放射光って何?タンパク質の結晶を使って構造を見てみよう 60+20 分
山田 悠介 先生 (東北大学 国際放射光イノベーション・スマート研究センター・准教授)
結晶構造解析の原理 放射光の特徴 タンパク質の立体構造の見方
持参スマホ・タブレットを使った分子表示実習
■凍らせて見える!クライオ電子顕微鏡 60分
前田 晋太郎 先生 (サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社)
構造解析における分解能の意味 生体環境でのタンパク構造 クライオ電顕の解析成果
■タンパク質の構造を見る・調べる・予測する 60分
森脇 由隆 先生 (東京科学大学 総合研究院 准教授)
タンパク立体構造の予測 シミュレーションによる現在の構造解析では測定困難な動的な挙動
◾️パネルディスカッション:研究者になるまでの道筋 20分
山田、前田、森脇、上村
高校生が聞きたいこと事前アンケートに基づいて、(1)ご自身が研究者になるまでの道のり、(2) 岐路選択の経験を中心にお話しいただいた。
<開催報告>
今回の企画には、高校生・保護者を含めて 46 名の参加がありました。
高校生には「講演者に聞きたいこと」をアンケート形式で事前に収集し、その内容を講演者の先生方・司会の先生と共有させていただきました。当日の講演では、最先端研究の魅力に加え、講演者ご自身が高校生の頃から現在に至るまで、どのように研究者としての道を選び、どのような動機で研究を続けてこられたのかについても織り交ぜてお話しいただきました。高校生にとって、研究者のキャリア形成を具体的に知る貴重な機会となったと思います。
また、高校生からの質問には、我々が感心するほどの鋭い内容も多く、講演を集中して聴講していたこと、事前資料をしっかり学習していたことがうかがえました。参加者の積極的な姿勢が随所に見られ、本企画の意図が十分に伝わったと感じられる会となりました。
<自由記載意見>
• パネル討論で、講師の方々の人生論についてたくさんお聞きできてとても楽しかったです。
• どの講師の方も、高校生の私たちでも理解できるような非常にわかりやすい講義をしてくださり、有難かったです。司会の方が、聞きたいことを全部講師の方に聞いてくださったので、すごく得るものが多かったように感じます。大学に行ったら生命科学系の研究をしようとは思っていたのですが、その先に対して不安を抱いていたので、講師の方々の人生観などに触れることができ、良かったです。もしかしたら私が研究の道に進んだ時にご一緒する機会があるかもしれないので、その時はお願いします!
• 直接講師の方に教えていただけて将来の生きたい学科の選択肢が広がって面白かったです。
• 先生の生い立ちは高校生たちの職業選択にかなり大きな影響があると思うので、小さなことでももっと詳しく教えていただきたかった。
• 今回のシンポジウムで興味深く、新しいことをたくさん学べました。内容は大学生レベルで難しいけどいずれ自分も理解できるようになると思うとワクワクが止まりません。HPも使いやすかったので満足です。ありがとうございました。
最後になりましたが、本シンポジウムにご協賛くださいました日本製薬工業協会様に感謝申し上げます。
(文責:飯島洋)